星廻る日々の先で
いつもは読むばかりで、聞くばかりで、書き残すことなど終ぞ無かったものだから。
こうして何かを、残しておきたくなる衝動に駆られるのは不思議な心地だ。
アルクトゥールスが語り聞かせてくれる毎晩のことが愛おしかった。
その日にあったこと。誰かに会ったこと。雨が濡らした思い出。風が撫でたあの日のこと。
今ならわかる。
かれらに出会い、過ごした日々の輝きに心奪われてしまった今なら。
私の羊飼いは愛おしかったのだ。
触れたひとびとの温かさが。時の過ぎ行く寂しさが。
残しておきたかったのだ。
共に在った記憶が、いつまでも絶えぬようにと。
また会おう。
……いや、きっとまた会えるだろうさ。
星が、季節を廻って何度でも、愛しきひとびとと会えるみたいに。
こうして何かを、残しておきたくなる衝動に駆られるのは不思議な心地だ。
アルクトゥールスが語り聞かせてくれる毎晩のことが愛おしかった。
その日にあったこと。誰かに会ったこと。雨が濡らした思い出。風が撫でたあの日のこと。
今ならわかる。
かれらに出会い、過ごした日々の輝きに心奪われてしまった今なら。
私の羊飼いは愛おしかったのだ。
触れたひとびとの温かさが。時の過ぎ行く寂しさが。
残しておきたかったのだ。
共に在った記憶が、いつまでも絶えぬようにと。
また会おう。
……いや、きっとまた会えるだろうさ。
星が、季節を廻って何度でも、愛しきひとびとと会えるみたいに。