10. 帰宅した
「元の世界に返す」と聞いた通り、リアムとフィンは見覚えのある港で船を降りた。
去って行く船にバイバイと手を振るフィンの後ろから、「おかえり」と声がかかる。


うさぎのぬいぐるみと一緒に、ぴょーいと飛びついて行くフィンとは反対に、
リアムは訝しむ様子を隠しもせずに言い放つ。
フィンと同じ色の目をした、リアムよりもフィンの家族らしく見える少年は、

と、理由になっていない理由を平然と返した。



そうして三人の話し声は、どこかの世界の港町で、雑踏へと消えていった。
去って行く船にバイバイと手を振るフィンの後ろから、「おかえり」と声がかかる。

フィン
「しゅー! ただいまー!」

リアム
「随分アッサリしたアイサツじゃねぇか。
オレら、一週間は行方不明になってたんじゃねぇの?」
うさぎのぬいぐるみと一緒に、ぴょーいと飛びついて行くフィンとは反対に、
リアムは訝しむ様子を隠しもせずに言い放つ。
フィンと同じ色の目をした、リアムよりもフィンの家族らしく見える少年は、

ストーニク
「なんとなく、元気にしてるような気はしていたから」
と、理由になっていない理由を平然と返した。

フィン
「あのねあのね! わたしとリアムくん、たくさんぼうけんしたの!」

ストーニク
「楽しかった? ふふ、良かったね。
それじゃあ、帰り道で、大冒険のお土産話でも聞こうかな?」

リアム
「土産話っつっても、オレとコイツ以外にも遭難してたしなァ……
そこから話すとなると、だいぶ長いぞ」
そうして三人の話し声は、どこかの世界の港町で、雑踏へと消えていった。