めでたしめでたし
あれから、少し船が進んで、何人かと別れた後、オレは船を降りて残っていた奴らと別れた。
最後は笑顔で、いっぱい手を振りながら、彼らを乗せた船が遠くオレから離れるのを見送った。
それから、船を降りたオレは砂浜を歩いていった。
実を言うとここがどこだが、オレにはわからない。けど、ここを歩いていけば帰れそうだと思った。
お土産を積めたそりを引く、砂浜を踏みしめる。
何度か繰り返したうちに、オレは森の中へと入って行った。
それからずっと深い森の中を歩いていったら…
気がついたら、見慣れた拠点にたどり着いた。
なんでこんなところに?と思ったオレは、その扉を引いて、入ったんだ。
そしたらさ、帰ってきたんだ。
そこにいたのは、7日間よりも長く過ごした仲間たち。
驚いて、振り返ってみると歩いてきた森の中じゃなくて、隠れ家への秘密の道。
帰ってきたんだ。
オレはそう理解した。帰って来れたんだ。
ギルドの仲間たちは、みんな驚いていた。
夢雨や先生はオレを見てはいきなり抱きついてきて、「おかえり」と何度も言われた。
マスターと凛兎は相変わらず無愛想で、言葉は笑っていた。
それで、緑仙は。…緑仙も相変わらずの対応で、「死んだかと思った」とか言ってきた。失礼な!オレはそう簡単に死なないぞ!
…でも、あいつは、小さな声で「おかえり」って言っていた。なんか嬉しそうな顔をしていて、オレも帰って来れて嬉しいと思えた。
その日の夜は、久々にみんなで囲んでご飯を食べることにした。
まぁ、オレのリクエストだけどな。
緑仙やマスターが作った料理を食べながら、あの島で流れ着いてからの7日間の話をした。楽しかったこと、辛かったこと、遭難者たちのこと、たくさんだ。
他の奴らは興味深そうに聞いていたけど、緑仙はなんだ、お前もかといった感じだった。
緑仙は前に流されていたからな。…だよなーそうなるよなー。
それから、島で見つけて作ってきたお土産をみんなに渡してきて…あいつのところにもお土産を持って行ってきた。
残ったものはほとんどない。
残ったのは、彼女が使っていた石と、オレがあげたマフラーだけ。
それらが置かれた小さなそこに、ポプリを供えた。加えて、星の記憶を見たことと、見た時に思ったことを話した。
話したところで、あいつが答えることは…多分ないけど。でも、約束を果たしたから、なにがなんでもちゃんと伝えたかった。
こうやって伝えることが出来たのは、力を貸してくれたあいつらのおかげだ。
ありがとう。
いくら言っても足りない。でも、何度でも言うぞ。
ありがとう。って。
ありがとう。これでオレは。
教会で襲撃があった。
内装はかなり荒らされては破壊され、瓦礫の山となっている。
至るところには、赤い飛沫がある。
彼らが信仰する象徴の前には、赤い海の真ん中で倒れた人がひとり。そして、
襲撃された教会から離れた路地裏で、壁にもたれかかって動かない赤い青年がいた。
ーここで、物語は途切れている。
『報告書
教団の本部にて襲撃発生。首謀者は 。単独と見られる。
教団内部及び施設の激しい損壊、多数の負傷者あり。
悲しきことに、導き手の1人、蕣様が首謀者との相討ちにより死亡。
首謀者はその場から逃走したが、のちに死亡した状態で発見されたと報告される。
この首謀者は、以前から闇魔法の侵食を受けていたが、今回の襲撃では化物には成らなかった。
今後、対策を求められたし。』
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ーーーーーーーーーー
物語が終わっても、物語は続きます。
果たして、物語の結末は。物語の終着点は。
…それは、誰も知りませんよね。
ですが、もしも、物語の結末を知ってしまっているのなら、
そう!あなたには物語を変えようと思うことができます!
え?どうやってと?それは簡単!
あなたのよく知る彼の魔法を利用すればいいのです!
彼の魔法はすごいんですよ。書き換えたいところまで巻き戻せるのですから。
それに、彼はよく知っているのです。だって私が教えてあげているのですから!だから、彼に頼るのです。頼れば、希望が、可能性が広がりますから!
ただし、どこまで戻って書き換えたいかによっては…ねぇ?もうおわかりですよね。
まぁ、出来ればですけれど、それが起こる前に結末を知れたら~ですよね?
なら!いつでもこちらまでおいでください!
なんせここは果ての図書館!
物語の流れ着く終着点!
図書館は、私は、物語はいつでもあなたをお待ちしていますよ!
…おや。
そうこうしている間に、どなたかがここに来たみたいですね。
ふふ、お迎えしないとですね~。
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最後は笑顔で、いっぱい手を振りながら、彼らを乗せた船が遠くオレから離れるのを見送った。
それから、船を降りたオレは砂浜を歩いていった。
実を言うとここがどこだが、オレにはわからない。けど、ここを歩いていけば帰れそうだと思った。
お土産を積めたそりを引く、砂浜を踏みしめる。
何度か繰り返したうちに、オレは森の中へと入って行った。
それからずっと深い森の中を歩いていったら…
気がついたら、見慣れた拠点にたどり着いた。
なんでこんなところに?と思ったオレは、その扉を引いて、入ったんだ。
そしたらさ、帰ってきたんだ。
そこにいたのは、7日間よりも長く過ごした仲間たち。
驚いて、振り返ってみると歩いてきた森の中じゃなくて、隠れ家への秘密の道。
帰ってきたんだ。
オレはそう理解した。帰って来れたんだ。
ギルドの仲間たちは、みんな驚いていた。
夢雨や先生はオレを見てはいきなり抱きついてきて、「おかえり」と何度も言われた。
マスターと凛兎は相変わらず無愛想で、言葉は笑っていた。
それで、緑仙は。…緑仙も相変わらずの対応で、「死んだかと思った」とか言ってきた。失礼な!オレはそう簡単に死なないぞ!
…でも、あいつは、小さな声で「おかえり」って言っていた。なんか嬉しそうな顔をしていて、オレも帰って来れて嬉しいと思えた。
その日の夜は、久々にみんなで囲んでご飯を食べることにした。
まぁ、オレのリクエストだけどな。
緑仙やマスターが作った料理を食べながら、あの島で流れ着いてからの7日間の話をした。楽しかったこと、辛かったこと、遭難者たちのこと、たくさんだ。
他の奴らは興味深そうに聞いていたけど、緑仙はなんだ、お前もかといった感じだった。
緑仙は前に流されていたからな。…だよなーそうなるよなー。
それから、島で見つけて作ってきたお土産をみんなに渡してきて…あいつのところにもお土産を持って行ってきた。
残ったものはほとんどない。
残ったのは、彼女が使っていた石と、オレがあげたマフラーだけ。
それらが置かれた小さなそこに、ポプリを供えた。加えて、星の記憶を見たことと、見た時に思ったことを話した。
話したところで、あいつが答えることは…多分ないけど。でも、約束を果たしたから、なにがなんでもちゃんと伝えたかった。
こうやって伝えることが出来たのは、力を貸してくれたあいつらのおかげだ。
ありがとう。
いくら言っても足りない。でも、何度でも言うぞ。
ありがとう。って。
ありがとう。これでオレは。
教会で襲撃があった。
内装はかなり荒らされては破壊され、瓦礫の山となっている。
至るところには、赤い飛沫がある。
彼らが信仰する象徴の前には、赤い海の真ん中で倒れた人がひとり。そして、
襲撃された教会から離れた路地裏で、壁にもたれかかって動かない赤い青年がいた。
ーここで、物語は途切れている。
『報告書
教団の本部にて襲撃発生。首謀者は 。単独と見られる。
教団内部及び施設の激しい損壊、多数の負傷者あり。
悲しきことに、導き手の1人、蕣様が首謀者との相討ちにより死亡。
首謀者はその場から逃走したが、のちに死亡した状態で発見されたと報告される。
この首謀者は、以前から闇魔法の侵食を受けていたが、今回の襲撃では化物には成らなかった。
今後、対策を求められたし。』
「まさか、こんなことになるとは。」
「蕣を失ったことは大変悲しいことやけど、あの子のおかげで反逆者は始末出来たわな。」
「…これからどうしよか。」
「…お前にとっては、辛いことだが、あいつがやったことは、無駄にしてはいけない。
あいつだけじゃない。これまで逝ってしまった者たちの思いを、我々が受け継がないといけない。
これから先、さらに険しく悪夢のような道のりだろうが、進もう。」
「妖精王の復活かあいつの魔法に頼るか。」
「お前なら、どうする。」
ーーーーーーーーーー
物語が終わっても、物語は続きます。
果たして、物語の結末は。物語の終着点は。
…それは、誰も知りませんよね。
ですが、もしも、物語の結末を知ってしまっているのなら、
そう!あなたには物語を変えようと思うことができます!
え?どうやってと?それは簡単!
あなたのよく知る彼の魔法を利用すればいいのです!
彼の魔法はすごいんですよ。書き換えたいところまで巻き戻せるのですから。
それに、彼はよく知っているのです。だって私が教えてあげているのですから!だから、彼に頼るのです。頼れば、希望が、可能性が広がりますから!
ただし、どこまで戻って書き換えたいかによっては…ねぇ?もうおわかりですよね。
まぁ、出来ればですけれど、それが起こる前に結末を知れたら~ですよね?
なら!いつでもこちらまでおいでください!
なんせここは果ての図書館!
物語の流れ着く終着点!
図書館は、私は、物語はいつでもあなたをお待ちしていますよ!
…おや。
そうこうしている間に、どなたかがここに来たみたいですね。
ふふ、お迎えしないとですね~。
「ようこそ、果ての図書館へ。さて、ご用件は?」