Eno.341 トビアス鹿間

先へ

バカだし、無能だし、選択も間違えて本来なら失うことの無かった味覚を失って。
夢のまま全部、全部終わったかもしれないんだって。
生きることがわからなくなって。
世界がおかしくなった日に外に出て、知らない島と人々のところに投げ出されて。

人の名を持つ斧を一緒に作ったり、
一瞬だけ戻った味覚で一緒にサメ肉を食べてみたり、
やっぱり生がわかんなくなって、
内緒の飲み会をやったり、
砂浜へ迎えに行って、
花火をいっぱいあげて、

色んなことやって、満足して、
それで十分だと思った。

……

でも、やっぱりなんか、生きたくなっちゃって。
いいのかな、夢とか拾い直しても。
過去を少し持って行ってしまうけど、いいかな。
美味しいものいっぱい食べさせてあげたいんだけど、いいかな。

貴方のことを想っていいかな。
笑って隣を歩けるよう、頑張っていいかな。