---その先のおはなし---
島を出てから、数ヶ月がたった頃。
彼はまた、村から少し離れた川で魚を探していました。
でも、彼が探しているのは魚だけではありませんでした。
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振り向くと、そこには人間の女性が立っていました。
その顔には、見覚えがありました。
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彼──オトは嬉しそうにうなずくと、水からあがってきました。
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この場所は、彼女と初めて出会った場所でした。だからもしかしたらまた会えるかもしれないと、ひとりで何度もここへ来ていたのです。
あの時……島にたどりついてしまう前も、こうして魚を探しながら、彼女を待っているところでした。
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オトは首を振りました。
そんなことより、話したいことがたくさんあったのです。

何か思い出したように言葉をきると、どこかへ走って行ってしまいました。
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“いつも通り”な彼の様子は、彼女にはとても愛おしく思えるのでした。
少しして、オトは何かを持って彼女のところへ戻ってきました。

それは、あの島で拾った貝殻で作ったネックレスでした。
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その後、オトは島であったことをたくさん話しました。
いろんな人に出会ったこと。見た事がない魚の話や、みんなでご飯を食べたこと。
その時の彼は、今までに見たことがないくらい、とっても楽しそうな顔をしていたのでした──
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彼はまた、村から少し離れた川で魚を探していました。
でも、彼が探しているのは魚だけではありませんでした。
「……オト?」
振り向くと、そこには人間の女性が立っていました。
その顔には、見覚えがありました。
「やっぱり!ひさしぶりね。私のことおぼえてる?」

「……!」
彼──オトは嬉しそうにうなずくと、水からあがってきました。
「前に会ったのは20年くらい前だったかしら?ずいぶんたくましくなったのね。わたしはすっかりおばさんになってしまったわ」
この場所は、彼女と初めて出会った場所でした。だからもしかしたらまた会えるかもしれないと、ひとりで何度もここへ来ていたのです。
あの時……島にたどりついてしまう前も、こうして魚を探しながら、彼女を待っているところでした。
「ごめんね、大人になったら、なかなか会いにいく機会がなくて……」
オトは首を振りました。
そんなことより、話したいことがたくさんあったのです。

「たびを してきたんだ いろんなひとと あって それで……」
何か思い出したように言葉をきると、どこかへ走って行ってしまいました。
「ほんとにあの子、不思議な子ね……」
“いつも通り”な彼の様子は、彼女にはとても愛おしく思えるのでした。
少しして、オトは何かを持って彼女のところへ戻ってきました。

「これ やる」
それは、あの島で拾った貝殻で作ったネックレスでした。
「あら、素敵なネックレス…!自分で作ったの?」

「なかま だからな!」
「……ふふ、ありがとう。大切にするわ。あなたみたいに優しい子もいるって、みんなにわかってもらえたらいいわね」
その後、オトは島であったことをたくさん話しました。
いろんな人に出会ったこと。見た事がない魚の話や、みんなでご飯を食べたこと。
その時の彼は、今までに見たことがないくらい、とっても楽しそうな顔をしていたのでした──
「……え!?名前言わなかったの!?あぁもう、ほんとにあなたって……!!」