セキ漂流記
いけると思って海に飛び込んだらうっかりナガサレちまった。
ま、時にはそんなこともあるだろ。
運よくどこかの島に流れ着いたはいいが、ぴよの姿が見当たらない。
アイツのことだから死んじまうようなやわな生物じゃねーからきっと何処かにいるだろう。
そのうちひょっこり出てくるはずだ。
島自体は無人島なのに人が意外と沢山いた。人じゃないのも。
そのおかげで漂流したはずなのに困るどころか生活基盤がめきめきと整っていきむしろ快適でもあったのは驚きだぜ。
七日目には救助船がやってきてオレたちは助かった。
オレは自作船に乗り込むことにしたから何人かとは島で別れることになった。
ろくに挨拶もできなかったが、アニキからは名刺をもらっているからあっちに戻れば会いにいける。
オレ的に一番思い出深い出来事となったのは親友ができたことだ。
奏のことはまだよくわからねーけど、一緒にいると心地が良い。
手作りで虹色貝のネックレスを貰った。宝物だ。大事にするぞ。
陽桜市に帰ったらオレも手作りのアクセを奏の為に作ってやるんだ。
再会の約束もしたし楽しみだ。いつあの店に行こうかな。
ああ、楽しい夏のバカンスだった。オマエらありがとうな。
またいつか会おうぜ!!!!
