Eno.21 御伽屋 紺

おとぎばなし 果ての島の記憶

 


──── 数日前 ────




「───初見で覚えないといけないわざがあって
 ラーニングのコツを教えて欲しいんだ」


『んぇ? けっこう難しいお願いだね。
 う〜ん……そうだなぁ……』

『まず~……
 まあ、やり方を自分用に組み立てること───』

『それと~……
 自分にはこれができる! 当たり前! って、思うこと?』

『こんなん紺ちには釈迦に説法じゃない? 大丈夫?』






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「…………」


キィン───!







『星の記憶 - Ver 2.0 - 』
手品ショーで作り方を覚えたラーニングした魔法。
素材を使っておらず中身は空っぽであり、何の記憶も納められていない。








「……あ。
 もしかして、……見てた?」


「みんなには秘密にしておいてくれるかな?
 次回の手品でびっくりさせたいからね」





「もうそろそろ日本に着くみたいだ。
 長いようで短い遭難生活だったなぁ」


「君はずっと僕のおとぎばなしを聞いててくれたね。
 退屈ではなかったかい?」


「でもこのお話もひとまず一区切りだ。
 あとの物語は、To be continuedいずれまた語られるというやつだね」


「その時はまた、お付き合い頼むよ」







「……え?
 これは何に使うのかって?」


「これはまだ空っぽだけど
 どんな思い出も込めることができるからね」


「となれば、僕が詰め込みたい記憶なんて決まってるだろう?」







「この星に。名前を付けるとすれば───」














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「……あれ??何してるの?」



「もう日本についたってさ。
 早く船を降りようよ。さぁ」



「あれ? まさか……」






「これで物語は終わりなんて思ってないよね?」





おわりつづく☆ミ