おとぎばなし 果ての島の記憶
──── 数日前 ────
「───初見で覚えないといけないわざがあって
ラーニングのコツを教えて欲しいんだ」
『んぇ? けっこう難しいお願いだね。
う〜ん……そうだなぁ……』
『まず~……
まあ、やり方を自分用に組み立てること───』
『それと~……
自分にはこれができる! 当たり前! って、思うこと?』
『こんなん紺ちには釈迦に説法じゃない? 大丈夫?』
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「…………」

キィン───!

『星の記憶 - Ver 2.0 - 』
手品ショーで作り方を覚えた魔法。
素材を使っておらず中身は空っぽであり、何の記憶も納められていない。

「……あ。
もしかして、……見てた?」

「みんなには秘密にしておいてくれるかな?
次回の手品でびっくりさせたいからね」

「もうそろそろ日本に着くみたいだ。
長いようで短い遭難生活だったなぁ」

「君はずっと僕のおとぎばなしを聞いててくれたね。
退屈ではなかったかい?」

「でもこのお話もひとまず一区切りだ。
あとの物語は、To be continuedというやつだね」

「その時はまた、お付き合い頼むよ」

「……え?
これは何に使うのかって?」

「これはまだ空っぽだけど
どんな思い出も込めることができるからね」

「となれば、僕が詰め込みたい記憶なんて決まってるだろう?」

「この星に。名前を付けるとすれば───」
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「……あれ??何してるの?」

「もう日本についたってさ。
早く船を降りようよ。さぁ」

「あれ? まさか……」

「これで物語は終わりなんて思ってないよね?」
おわり☆ミ