勇者魔物図鑑 Lv1~
物心ついたときから、魔物はいつも傍にいた。
言葉も使えなければ、本能のままに生きていく彼らのことをいつも見ていた。
知力とは能力。知識とは武器。
エゾデスに存在する魔物と呼ばれる生物をここに記す。
【スライム】

体表の殆どが水でできた魔物。地下水などを取り込んで大きくなる。
エゾデスでは最もと言っていいぐらい身近な魔物。
たくさんの亜種がいて、なんだか親しみやすいものほど安全。毒々しいものは注意。
透明で刃が立たない種も落ち着いて核を探し、取り除けば問題ない。
岩の隙間などに入り込むため、閉所では奇襲を警戒したい。
ドロップする液体はゼリー作りや、溶解性があれば硬いものをほぐすにも使える。
【ミツハコビ】

巨大な水泡にラッパのような口が付いた魔物。
柔らかな芽や花を食べて水泡に蜜を蓄える。農業に害を及ぼす以外では基本的に無害。蜜を求めて様々な魔物に捕食される。
ごく稀に動物性の乳化液体等を持つ者がいる。
増えすぎて様々な植物や魔物の芽や花を食い尽くしては滅ぼし、
川にミツハコビが散乱して、水も全て蜜となり使えなくなった災害を引き起こすこともある。
黄金の川と呼ばれる恐ろしい光景だった。
【ハンドウタイ】

鋼の体を持つ虫のような魔物。
生き物に取り付き、血ごと吸い取り静電気を食べる。
魔科学都市に住み着いたり電気魔法を扱うと集まってきたりする。
戦闘力は無いが感染症や別の魔物の毒を媒介する事がある。
その体は金属加工や魔科学の発展によく用いられ、狩り尽くされて数が減っている。
粉にして食事に混ぜると効率のいい鉄分補給になり、溶解性スライムなどを薄めた液体に付けてたから揚げればサクサクとした歯ごたえになる。

「なんだか、懐かしい気分だ。
久しぶりに食いたいな、ハンドウタイ」