エンドロール

「…………お前は」

『久しいな、ユウ。
うまくことを収めたつもりのようだが、果たしてどうだ』

「ミソバタコンズオルム」

『なにその名前。
エゾデスではそんな名前で呼ばれてるのか我』

『いやそんなことはどうでもいい。
我が喰らった大陸を復活させて、四季を取り戻すたびにも出て、どうだ?
元々ある文明や生態系に影響は避けられまい。
古代の魔獣も強力な奴から復活する。
これが滅びの始まりやもしれんぞ』

「藪から棒に意地悪なことを言う……
大体、貴様が現れて大地を喰わなければこんなことには…… いや
心配しているのか? 俺達のことを」

『都合よく解釈するな。
我は貴様の愚かさを指摘している』

「お前は……生まれた世界の海、そして生き物を滅びから救うためにエゾデスの大地を喰らった。
その咎は消えることはないだろうが……
結局、食って食われて、この世界は変わっていく。
お前はお前なりの方法で滅びに抗って闘った。俺はそれだけだと考える」

『お人好しが。
精々騙されて屍をさらすなよ』

「勇者と魔王の始まりはお前の野望からでもある。
こうして話すのも少し気恥ずかしいな。
俺はずっとお前で、お前は俺だった。
思えば俺も魔王に対して何時もマイナスな心配をして、脅しのような発言をしてしまっていた」

『…………』

「俺達はずっと不器用で、心配性で、愚直だ」

『よく喋るようになった下等生物だ。
言語能力のない貴様のほうが可愛げがあった』

「照れてるのか、ミソバタコンズオルム」

『その名で呼ぶな』

『ふん、達者な口への選別だ。
言語能力を分けたままにしてやろう』

「あれ……俺がこうして話せるのは、アサヒカワショウユ島の翻訳力ではなくて……?」

『古代精霊語は相変わらず他者に伝わらぬままだっただだろうが。
翻訳されているというより、貴様が言語能力を得たとするのが自然だろう』

「たし🦀」

「碑石やアップルパイ、エビの爪茶をもらったが、どうにかなるとは……ううんだったしな……」

『品目が謎すぎる。
言ったとおりだ。そのまま話し、争い、苦しむがいい。
それらを渡した娘はなかなか気に入った。奴に感謝するんだな』

「かたなは渡さん」

『急に食いつくな』

『くだらん話もここまでにして、我はそろそろいく。
あの小さな魔法使いと神官が開いた道への先に魔界もあったからな』

「ようやく、帰れるのか。お前も」

『精々足掻がいい。
できる限りを救うなどという偽善を掲げし勇者よ。
その名が魔界の地獄に轟けば、拍手ぐらいは送ってやる』

「言われなくとも。
俺はこれからも生きて食らって踏み潰して、歩いていく。
さようなら、ミソバタコンズオルム」

『なんなのだその名は』

「ん? すまない、ぼーっとしていた。
次の目的地、旧ニーガ都市が見えてきたようだな」

「また魔物の気配がするな。
ひと頑張りすつ必要がありそうだ。
背中は頼むぞ────」
勇者パーティー
と
魔王様御一行シマ
Thanks For Playing!!
Hero Party & Demon King's Army
& You ‼️
