RECORD
Eno.216 アヤト・キリシマの記録
暗影と黎明 1
アヤトたちの世界に侵攻を行うシャドウ。
外見は様々だが、真っ黒な体に、赤の模様を体のどこかに着けていることは共通している。
シャドウの言葉を理解することは難しいが、
奴らにも知能があることはこれまでのデータから確認されている。
個体によってその知能レベルは違うようで、
小鬼型や中獣型のシャドウは知能が低く、
人型や大型になればなるほど知能が高いとされる。
シャドウには、知能レベルも併せて、危険度に応じたランクが振り分けられる。
例として、小鬼型はC級、人型はA級シャドウと扱われる。
このランクに応じて、練度の異なるライザーを対応させる、という仕組みだ。
中には、きわめて高い知能を持つ特異個体も確認されている。
人語を理解し、同じく人語を扱う個体も居た。
その個体は例外的に、特A級シャドウと定義される。
特A級シャドウに交渉を持ちかけることもあったが、
成功した例は無かった。
やはり、シャドウはこの世界を侵攻する、人類の敵であるという結論だけが残った。
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船着き場にて。


船を降り、再びフラウィウスに戻ってくるアヤト。
元の世界に一度戻り、近況を提出していたようだ。


ぞくり、と、アヤトの全身に鳥肌が迸る。
……だが、その違和感は一瞬だけ起こり、
そのあとはまるで何事もなかったかのように元通りだ。

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一方、ひと気のない路地裏にて。



黒いコートを羽織った一人の男が、路地裏を後にする。
外見は様々だが、真っ黒な体に、赤の模様を体のどこかに着けていることは共通している。
シャドウの言葉を理解することは難しいが、
奴らにも知能があることはこれまでのデータから確認されている。
個体によってその知能レベルは違うようで、
小鬼型や中獣型のシャドウは知能が低く、
人型や大型になればなるほど知能が高いとされる。
シャドウには、知能レベルも併せて、危険度に応じたランクが振り分けられる。
例として、小鬼型はC級、人型はA級シャドウと扱われる。
このランクに応じて、練度の異なるライザーを対応させる、という仕組みだ。
中には、きわめて高い知能を持つ特異個体も確認されている。
人語を理解し、同じく人語を扱う個体も居た。
その個体は例外的に、特A級シャドウと定義される。
特A級シャドウに交渉を持ちかけることもあったが、
成功した例は無かった。
やはり、シャドウはこの世界を侵攻する、人類の敵であるという結論だけが残った。
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船着き場にて。

「さて、戻ってこれたな」

「ふぅ、定期報告書の類はどうにも苦手だ……。何を書いたらいいのやら。
マコバさんはアレをいつもやってるんだよな……頭が上がらん」
船を降り、再びフラウィウスに戻ってくるアヤト。
元の世界に一度戻り、近況を提出していたようだ。

「さて、このままモノマキアにでも―」

「……ッ!?
……なんだ、今の感覚は……?」
ぞくり、と、アヤトの全身に鳥肌が迸る。
……だが、その違和感は一瞬だけ起こり、
そのあとはまるで何事もなかったかのように元通りだ。

「何かが……何かが起ころうとしているのか……?」
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一方、ひと気のない路地裏にて。

「……フゥ……ようやくタスクの完了ってかァ?
焦らしてくれるじゃねェかよ……」

「モノマキアの戦闘再現プログラムを利用した肉体形成……粗削りだが上等だァ」

「……クククッ……。さっさと次のタスクを果たすのもいいが……、
テメェばかり愉しむのはずりィよなァ?
俺様にも愉しませろよ、霧島文人……!」
黒いコートを羽織った一人の男が、路地裏を後にする。