RECORD
Eno.367 フィリア・バルナルスの記録
日記7
シアーナや赤い髪のやつ、ミシェルに神に聞いて聞いた。
ら、なんか凄い人数が押し寄せてたけどあれなんだったんだ? 観戦席、あんな人が集まるとこだったか?
大体、神については理解できたと思う。
まずは世界に神がいるか、いないか。
そもそも存在するかどうかでまず分かれる。
いる世界では、更にそれが超常種か人間と変わらないものかに分かれる。
超常種であれば、それはリーダーや統率者と考えると分かりやすい。
いない世界では、神という概念的な話になり、それを信じるか信じないかの話になる。
例えばそれは得体の知れない現象を神の所業だと決めつけることで理解したり、神が与えた試練だとすることで乗り越える活力にしたり。
人が生きるために利用されているもの、という考え方になりそうだ。


ここまで関わった以上、見て見ぬフリをするのは居心地が悪い。
できることなら何でもするし、喜んで手も貸す。
それがいい、と思えば即行動する。じっとするより動く方が性に合っている。
けれど、だ。
じゃあ、俺は何ができる?
17万という歳月の中の、たった10日程度の関係。
そもそもきついのだろう、という推測はこちらの勝手な同情でありエゴだ。
本人はこれを触れられたくないのだ。
だから頑なに話さないし、誤魔化される。
自分は超常存在でもなければ野性も弱い、ただの一般人。
そんな人間ができることなんて。

―― 私は、『嘘つき』だ。つまり、いくらでも『演じられる』。
望んでいない同情なんて、ただの毒だ。
全てを知り、理解し合うことが正しいとは限らない。
それが解決できない問題ならばなおの事。
異世界の人間。何も事情を知らない人間。
信仰や神という物に疎く、『そういうもの』としか解釈できない。
ほんのわずかな時間。ここを去るまでの、彼の人生の中では何も残らない程度の刹那の逢瀬。
だとしても、『何の気兼ねもなくバカをできる友人』として休息の時を分かち合うくらいはできるだろう。
バカみたいにビールを頼み。
あざとく愛嬌を振る舞う女として振る舞い。
頭の悪い粗暴な女として試合に挑み。
何も知らない無知でバカな有様を演じる。
それが、望まれた姿。
それが、嫌われないための姿。
ならば、それを演じきってみせよう。


助けられるなら、助けたいよ。
ら、なんか凄い人数が押し寄せてたけどあれなんだったんだ? 観戦席、あんな人が集まるとこだったか?
大体、神については理解できたと思う。
まずは世界に神がいるか、いないか。
そもそも存在するかどうかでまず分かれる。
いる世界では、更にそれが超常種か人間と変わらないものかに分かれる。
超常種であれば、それはリーダーや統率者と考えると分かりやすい。
いない世界では、神という概念的な話になり、それを信じるか信じないかの話になる。
例えばそれは得体の知れない現象を神の所業だと決めつけることで理解したり、神が与えた試練だとすることで乗り越える活力にしたり。
人が生きるために利用されているもの、という考え方になりそうだ。

「……あいつを形容するなら、やっぱり自然現象だよな。
死の自然現象。人を殺しすぎると都合が悪いから、人のいい性格に生み出された」

「理に適ってる。
ただし、世界の理にとってはの話であって、個人的にはきっついんだろうな」
ここまで関わった以上、見て見ぬフリをするのは居心地が悪い。
できることなら何でもするし、喜んで手も貸す。
それがいい、と思えば即行動する。じっとするより動く方が性に合っている。
けれど、だ。
じゃあ、俺は何ができる?
17万という歳月の中の、たった10日程度の関係。
そもそもきついのだろう、という推測はこちらの勝手な同情でありエゴだ。
本人はこれを触れられたくないのだ。
だから頑なに話さないし、誤魔化される。
自分は超常存在でもなければ野性も弱い、ただの一般人。
そんな人間ができることなんて。

「ある」
―― 私は、『嘘つき』だ。つまり、いくらでも『演じられる』。
望んでいない同情なんて、ただの毒だ。
全てを知り、理解し合うことが正しいとは限らない。
それが解決できない問題ならばなおの事。
異世界の人間。何も事情を知らない人間。
信仰や神という物に疎く、『そういうもの』としか解釈できない。
ほんのわずかな時間。ここを去るまでの、彼の人生の中では何も残らない程度の刹那の逢瀬。
だとしても、『何の気兼ねもなくバカをできる友人』として休息の時を分かち合うくらいはできるだろう。
バカみたいにビールを頼み。
あざとく愛嬌を振る舞う女として振る舞い。
頭の悪い粗暴な女として試合に挑み。
何も知らない無知でバカな有様を演じる。
それが、望まれた姿。
ならば、それを演じきってみせよう。

「レナータの言葉を借りるなら」

「知られたくないことを無理に知ろうとするそれは、暴力と変わりません。
そもそも私の人生に他者の人生は関与しないのですから、死ぬほどどうでもいいです」