RECORD

Eno.566 マリナ・ザ・ストレンジの記録

● 《潮騒の》マリナ・ザ・ストレンジ - 4


「怪異」ということばは、ここから遠く離れた
極東の島国で生まれた言葉である、ということは
これを読んでいるあなたは当然ご存知のことでしょうけど。

曰く、その国には使い込んだ道具に「憑く」とか「憑かれる」とか、
決まった日時や時間に「現れる」だとか、「遭える」とか。
そういうものが、この世界には存在している。

そういう、人間の想像力によって生み出されたものを怪異と、
いまの私は定義しているし――そう、呼ぶことにした。

クリーピーパスタだとか、都市伝説だとか、SCPだとか。
どんな名前で呼ばれようと、どれも本質は同じ。
人間とともにあり、人間とは異なる奇妙な存在であり現象。
それら全て、私が隠す祓うべき存在のことを怪異Meta Creatureと呼ぶことにした。

昔はそういうものをほんの少しだけ研究していたりだとか、
ほんの少しだけ実験をしたりして暮らしていたけれど、
案外私の生きている世界はそんなに狭くないことを知ってからは、
誰かを呪ったり誰かに呪われたりと、丁寧な暮らしが続いている。

関係する・・・・」っていうのは、そういうことでしょ?

そろそろ、前提が共有できたところで話を進めましょう。
私が、何に「遭った」かはきっと想像に容易いでしょうけど
一度、簡単に説きほぐしてみましょう。