RECORD

Eno.378 カナリア・クリフォード・ディアの記録

括られた古い羊皮紙

それは青い紐で括った上から封蝋でとめられた、一枚の古びた羊皮紙。
中を確認するのならば、あなたは見たことのない言語の羅列に首を傾げてしまうかもしれない。
しかし、並んだ文字の意味は解からずとも、そこに綴られた内容は不思議と理解することができるだろう。


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お嬢サマへ

まず始めに、この手紙が正しく読めていることを祈る。
人間の文字を並べるよりも、こっち・・・の文字で綴る方が、オレサマにとっては慣れているからな。
そもそも人間相手に手紙を送るだなんて、初めてのことなんだ。多少の不便は許せよな。

それと、話を打ち切ったことについては気にするな。
あの日のことは、少しだけ様子を見ていたからな。
あれからどうなったかまでは知らないが、オマエのお節介が良い方向に転がったことを祈ってるぜ。

前置きはここまでにして、本題に入ろう。

あの話の続きに興味があるだなんて、オマエも中々に変わったヤツだよな。
明るいことなんて何一つもない、ただただつまらないだけの昔話だぞ。
それでも話の続きを聞きたいと言うのなら、まあ、付き合ってやらないこともないけどな。

どこからどこまでを書き綴ればいいのかもわからないし、直接話す方がお互いにとっても都合が良いだろう。
時間と場所の指定については、オマエに任せた。
オレサマは22時以降であれば、基本的にはいつでも空いているぞ。
それ以外の時間帯は、手の空いている時と忙しい時とがまちまちだからな。
そっちからいくつか希望を言ってくれれば、オレサマの方が予定を合わせるぜ。

暇な時は大体いつもの席カフェテラスのN席にいるから、何かあれば直接言いに来てくれても構わないぞ。
それと、返事はいつでも構わないぜ。なにせ時間はたっぷりあるんだからな。

それじゃあな。

                    メフィス

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