RECORD

Eno.18 マネス・ミダスの記録

金について:緑より

「ん、皆は嫌っている人が多いとは思うけど。
 僕は実はそこまで嫌いじゃないんだ」

「まあ、彼の考えがある意味、僕とは似ている所があるというのは、
 あるかもしれないね」

「僕も、民たちの守護を第一としているけど、
 愛している人、知人、そして他の民たちとなったら、
 僕は責務を全うしつつも、きっと愛している人を優先してしまうから」

「それに、彼。
 ある程度の、なんというかな、線引きがあると思うんだ」

「その線より下の者には、面倒見は割といい方だと思うよ」

「それ以外には強欲だし過激だし、手段も問わないから、
 彼を間違っても善人だなんて思ってもいないけどね」

「それから、僕が別世界から戻ってきたときにさ」

うーわ……貴方、吹っ切れましたね、雌に……

「って言ったことはまだ許してない」

「僕自身はまだ、雄であり雌だと思っているよ」

「……じゃあ僕は、そろそろ待ち合わせがあるからこれで」

「何? なんか言いたいの? ん? ん?」

「はい」

「じゃあ、僕は行くから」

「……何なの、その目は!!」