RECORD

Eno.18 マネス・ミダスの記録

同志

「噓偽りなく語るか、お前らしくもない」

「そうせねばならぬと思いましたから」

「あの娘への仕打ちを知っている彼女が、頷くと思うか?」

「頷かなくても良い。
 彼女は、欲しい。 私個人の欲ではなく。
 この世界に」

「望むか?」

「さて、どうでしょうね。
 ただ」

「無理に誘う気はないか」

その言葉に、短く頷きを返した。