RECORD

Eno.18 マネス・ミダスの記録

八色の大地

我々の産まれた話だ。

最初に星があり、星から神が生まれ、神が大地に与えた命と神自体の分身(わけみ)から、
やがて人が生まれた。

しばらくの間、世界は平和であり発展を続けていたが、
始原の八神が治める星に、宙より来た星に寄生し喰らう『妖魔』が現れた。

結果として、人々は神の住まう神域周辺に都市国家を作り上げ、
妖魔が奪い、住まう妖域を浄化しつつ、喰われた星の生命を大地に返す事で、
星を生き長らえさせている。

そういう話であり、
それは真実であると、神は語った。

だが、思うのだ。
己の信じる神も同じように、考えていた。

――もしも、神がいなくなった後、
民は、何を信じ、何を支えとすればいい。
我ら不死者は、星と繋がり、その命も星と共にしている。
だが、民たちはそうではない。

そう考えたとき、最も出でた感情は、
恐れであった。