RECORD

Eno.138 音取りミルヴェンディーの記録

彷徨都市アデラド-『秘跡調査室』

概要

秘跡調査室とは神秘の研究、管理、審査を行うための特務(組織)機関であり、
また、アデラドそのものを施設とした移動型都市国家である。12の部が存在する。
聖アドノアリノの殉教を以て皇座は空席となっているが、
教会との相互協力のもと治外法権を認められている。

事実上の教会の管轄にあたるものの、
アデラドの母艦を起点とした譜体※1観測能力は独自に開発された技術であり、
神秘に係わる防衛目的上、諸国家と協力して国境警備にあたるケースも存在する。


秘跡

広義においては異形、化生、理外の総称として用いられるが、
秘跡調査室が定める秘跡とは『神秘』であり、それぞれ譜体の数値に対応した等級を認定する。
幽霊や祟り、呪いといったものは土地や物に定着した譜体とされ、
多くは不可視、不定形の現象であるために死の概念は存在しない。

秘跡調査室では「コマンド・コード※2」を使わずにこれら神秘を封じるとされる。
例として設立されて間もない第十二秘跡調査室は歴史・伝承といった方面から
神秘を記録していくことで現実へ存在を確定、譜体の数値を一定数に保つことで対処する。

偏在化した譜体として有名な『人狼』はその存在に実態がないとされ、
月齢に応じた創作や伝説を流布することで満月の夜に顕現させるという。

神秘の根本的な掃討、消滅は不可能であり、
神や竜といった現実へ多大な影響を及ぼす神秘は
人の思念や無意識に付着した譜体ごと肥大していくとされている。



※1術式、英霊、精霊などを構築する主成分。これの最小単位が「魔力」とされる。
 また、術式の燃料として扱われることもある。

※2世界に記録されている事象を再現するための符号。
 一定の法則性に従って魔力を消費することで魔術師は術式を行使する。