RECORD

Eno.39 ウィーウムの記録

私のこと


過去について、ずっと話さずにいた。
訊かれなければ進んで話すようなことでもない。
面白くもないし、
話の中に登場する私は、何をも成さないし。


あのナイフを使ったのはあれきりで……
私の判断は正しかったのか、いまだにわからない。
刃を磨くたびに思い出している。


私は必要な人間ではなかった。
わかっているのは、それだけ。