RECORD
Eno.10 クロの記録
半分天国?
いつもの様に少数の仲間と敵地に乗り込み、いつもの様に武器を持った人間、そうでない人間、戦闘用の自動兵器。誰彼構わず斃し、壊して回っていた。そのはずだった。
数秒もなかったはずだ。ふと瞬きした瞬間、複数のエリアから聞こえた叫び声や悲鳴は、耳が割れんばかりの歓声や怒号にも似た声へと成り代わっていた。
鳴り止まぬ大音量に目眩がする。そうした中でガタイのいいおっさんに腕を掴まれ、モノマキアを見せられ、実技を受けさせられ、今に至る。
正直すぐさま理解出来るような話じゃない。これを書いてる今だって、もしかしたらあの時死んだのでは、なんて事も考える。
それでも試合で受ける痛みは本物だし、相手を斬り付けた時の感触も、自分のよく知ってるものだった。
どういう訳か、これは一種のスポーツだから、致命的な傷を負っても、試合が終われば元通りになる魔法?が掛けられているらしい。だから、いくら殺しても、殺されてもいいんだとか。
――馬鹿馬鹿しい。結局、こんなとこに来ても、戦う必要があるだなんて。しかも、ほとんど本気の殺し合いを、一種のスポーツにしてしまうとは。どっかの国とやってることは変わんないな。
とは言え、死なないのは好都合だ。ここでの経験を活かして強くなれるだろうし、今のところ、命令してくるような奴もいない。弱そうなやつは、何人かいたけどね。
ここにいる間はご飯に困ることも、襲撃に怯えて眠るようなこともしなくて良い。そういった点では、前の生活とは比べるまでもないくらい快適だ。まさに天国とはこういう事を言うのかもしれない。
やってる事は、今までと対して変わらないけどね、だから、半分は天国。もう半分は……
数秒もなかったはずだ。ふと瞬きした瞬間、複数のエリアから聞こえた叫び声や悲鳴は、耳が割れんばかりの歓声や怒号にも似た声へと成り代わっていた。
鳴り止まぬ大音量に目眩がする。そうした中でガタイのいいおっさんに腕を掴まれ、モノマキアを見せられ、実技を受けさせられ、今に至る。
正直すぐさま理解出来るような話じゃない。これを書いてる今だって、もしかしたらあの時死んだのでは、なんて事も考える。
それでも試合で受ける痛みは本物だし、相手を斬り付けた時の感触も、自分のよく知ってるものだった。
どういう訳か、これは一種のスポーツだから、致命的な傷を負っても、試合が終われば元通りになる魔法?が掛けられているらしい。だから、いくら殺しても、殺されてもいいんだとか。
――馬鹿馬鹿しい。結局、こんなとこに来ても、戦う必要があるだなんて。しかも、ほとんど本気の殺し合いを、一種のスポーツにしてしまうとは。どっかの国とやってることは変わんないな。
とは言え、死なないのは好都合だ。ここでの経験を活かして強くなれるだろうし、今のところ、命令してくるような奴もいない。弱そうなやつは、何人かいたけどね。
ここにいる間はご飯に困ることも、襲撃に怯えて眠るようなこともしなくて良い。そういった点では、前の生活とは比べるまでもないくらい快適だ。まさに天国とはこういう事を言うのかもしれない。
やってる事は、今までと対して変わらないけどね、だから、半分は天国。もう半分は……