RECORD

Eno.50 Liber·O·Igreedの記録

 手が痺れた。
 視界がグワングワンと揺れた。
 喋ろうとしても舌が回らなかった。

 酷く気持ち悪くて、心臓の鼓動と共に激しく響く頭痛があまりにも辛かった。

 あ、ヤバイなって気づいた時には、もう動けなくて。
 『死の恐怖の無さ』故に、ヤケに落ち着いていた。

 というか、これ、死が迫ってるって分かると、勝手に脳をクリアにする、そういう機能なんじゃないか?

 だから、そういう時なのかも。
 諦めて目を瞑って。


 起きた時には、治ってた。

「………何だったんだ?」



 酷い頭痛の後だったから、今日は心なしか頭痛もそこまで酷くない。