RECORD
Eno.18 マネス・ミダスの記録
金について:青より 二回目の交渉結果
「よいか」
「これは白髪の君に頼まれたが故だ」
「……我からアレについて語ることなど、
二回目は無いと思ってくれ。
我が嫌うのもそうだが…………」
「いや、違う」
「アレは……本当は、あの子は、我の責任でもあるのだ」
「…………我が助けたことは、まだ覚えてる」
「可哀そうな子供だった」
「周囲からは虐められるようなことは無かったがな。
生まれからして、あれは尋常ではない存在であった」
違う。
虐められるわけがない。
一度舐めた態度を取ったものが、立てなくなるまでに殴り倒されたから。
「膂力も図抜けていた。
胆力も。
英雄の素質だと思っていた」
そうではない。
村からは怪物扱いだった。
両親からも見放され、一人、別所で暮らしていた。
「妖魔に村が襲われた時も、一人生き残り、平然としていた」
「そうして我が助けて、拾って、金の都市国家に送り届けたのだ。
まだ、不死者も生まれていなかったゆえにな」
「あの子が、そこからゴルサンの目に留まり、
瞬く間に、不死者として選ばれたのを知った時は、
喜ばしい事であった」
「だが、だがな」
「不死者に選ばれたと聞いて、我は会いに行って、
祝福しにいって」
「あの子の眼に」
「脅えた」
「脅えてしまったのだ」
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「これは白髪の君に頼まれたが故だ」
「……我からアレについて語ることなど、
二回目は無いと思ってくれ。
我が嫌うのもそうだが…………」
「いや、違う」
「アレは……本当は、あの子は、我の責任でもあるのだ」
「…………我が助けたことは、まだ覚えてる」
「可哀そうな子供だった」
「周囲からは虐められるようなことは無かったがな。
生まれからして、あれは尋常ではない存在であった」
違う。
虐められるわけがない。
一度舐めた態度を取ったものが、立てなくなるまでに殴り倒されたから。
「膂力も図抜けていた。
胆力も。
英雄の素質だと思っていた」
そうではない。
村からは怪物扱いだった。
両親からも見放され、一人、別所で暮らしていた。
「妖魔に村が襲われた時も、一人生き残り、平然としていた」
「そうして我が助けて、拾って、金の都市国家に送り届けたのだ。
まだ、不死者も生まれていなかったゆえにな」
「あの子が、そこからゴルサンの目に留まり、
瞬く間に、不死者として選ばれたのを知った時は、
喜ばしい事であった」
「だが、だがな」
「不死者に選ばれたと聞いて、我は会いに行って、
祝福しにいって」
「あの子の眼に」
「脅えた」
「脅えてしまったのだ」
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「……あの子の、黄金の瞳に、怪物の瞳にしてしまったのは」
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「我なのだと、自覚させられたのだ」