RECORD

Eno.18 マネス・ミダスの記録

■■■

「強欲よな、マネス・ミダス」

「お前には欲しかない」

「だが、その欲の原点は、どこから来ているのだろうな」

「お前が、それを認識した時、どうなるか」

「お前が、それの理解者を見つけてしまった時どうするか」

「我は、実に楽しみしている」

「面白いからな」


光景が変わる。


「どうしたのマネス」

「ああ、そう」

「貴方ってのはいつもそう。 良く知っているから別にいいけど」

「強欲とかいって、本当の所は■を求めているだけの癖に」

「情けない、本当に情けない人」

「いいよ。 私がいる限りはそんな貴方も■してあげる」

「そして、私が居なくなったあと、
 貴方はそれを永遠に■にするの」

「ふふ、ちょっと楽しみ」

「ノヌムルアには悪いけど」


光景が変わる。


「父上」

「どうしてですか」

「……母上が望んだからなど」

「それが、貴方、いやお前の考える事かよ、クソ親父」

「アンタの考えは、分かる」

「でも、それをするなら、なんで俺にも言わなかった」

「アンタにとって、俺は、その程度の価値かよ」

「■してくれた結果が、それなら」

「俺は、アンタを超える」

「アンタを超えて、間違っているって証明する」

「それが、俺の役割だ」

そこで、夢は終わる。
最後に浮かぶのは、己の金枝、関わった者、そして――あの女。


「分からない」

己の言葉は、ただそれだけしか、響かなかった。