RECORD

Eno.18 マネス・ミダスの記録

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「なるほど、もう■が助からないと」

報告する。
それは揺るがない事実であるがゆえに。
己の身を震わせながら、目の前の最恐の不死者に。


「私にとってはどうでも良い事です」


淡々と言葉が返ってくる。


「あれは別に望んで■にしたわけではない」

「あれが、たまたま私に助けられたうえで、
 しつこく迫ってきたから、そうしただけの事です」

淡々と――いや、少しだけ、熱の入った言葉が返ってくる。

「……その結果、ノヌムルアが生まれましたが。
 それも、愛情からではない」

「アレの立場をはっきりさせるには、そうしておいた方がいいからそうしただけの事です」

「見たでしょう? さんざん私に罵倒を飛ばすうえに、
 嘲るアレを」

投げかける声の調子は変わらない。
強さだけが変わっている。

「だから、私は最後に処刑として、そうするまでの事です」

「妖魔の王の病に負けて死ぬなど、私が許さない」

「アレは私が殺す事で、私の不興を買ったとして処理します」

「構いませんね」

声が、震えている。

「貴方はここで喋った事を一生黙っておくように」

「……どうせ一部はそれを知るでしょうから、そこは見逃しますがね」

「さ、行きなさい」

明確に、震えている。


「……行きなさい」










「行ってくれ」

返す言葉は、無かった。