RECORD
幕間Ⅰ

「―― 現在フラウィウスに送り込んだ個体は問題なく活動中。
目立った不具合も起きず、平穏に過ごして」

「お前ぇぇえええええええええええ!!
いい加減にせぇよおんどらぁああああああああああああ!!!!」

「わぁびっくりしたー(棒)
何よ藪から棒に。殺されたいの?」

「短剣を仕舞え!!
何であの世界の人間を異世界に送りこんだかつってんですよ!!」

「あら、何か問題だったかしら?」

「大問題ですよ!! あそこは言わば隔離世界!!
独特な文化や世界観が故に異世界順応力がとんでもなく低いんですよ!!」

「というか万が一、他の世界から人間がやってきたとかなったらどうするんです!?
大変なことんなりますよ!?」

「それ私にとってはどうでもいいんだけど」

「めでたしめでたしのハッピーエンドが突然のバッドエンドに変わりかねねぇつってんですよぁ!!」

「煩いわね。他世界に渡航していったら問題ないでしょう?
大体、いつからあなたはそんなに立場が偉くなったのかしら?
むしろ混沌に陥れて『管理者』の手を煩わせる存在でしょう?
そこからのお咎めなし、ってことは問題なし、ってことでしょうそんなことも分からないの駄犬が」

「私、その人たちの秩序を乱す側なのに何でこんなキレ散らかしてるのか分かんなくなっちゃうでしょやめてください」

「……というか、マジでお咎めなーんにもないんですか?
てことはマジの異世界渡航者の管理は全をお任せされている?
はーーー 本当に腐ってますね世界の管理者たち。何してるんですか?」

「下級の1個体がうっかり人間に惚れて秘密裡に監視下の世界に転移していったのは知っているわよ」

「あ、その世界に気に入った人間がいるって仕事を放棄して遊び呆けている中級の1個体とか」

「上級の人たちなんか最早いるだけだし」

「ボケカスドアホの巣窟でいらっしゃる!?!?」

「そうよ。
人手だけ増やして無能を切り捨てないからこんなことになっているのよ」

「それでただの人間をこんな立場に……
すみません、同情します」

「同情するくらいなら殺させてくれない?」

「何の代わりにもなってねぇんですよぉ!!」