RECORD

Eno.809 フレイムスカージの記録

傭兵の言葉

呪いはあるよ。
きみ達、ぼくらがどう呼ばれてるか知らないの?
呪われし傭兵共って。教会の奴らはみんなそう言うじゃないか。

知らないけどさ。
あいつらには、血とウラミと、エンサとかが見えるんだって。
それがぼくらに纏わりついているから、だからぼくらは、救われる事がないんだって。

人を殺せば呪われて、死ぬまで許してもらえない。
いや、死んでもダメみたいだよ。
生きてるうちにクトクをつまなきゃいけないって。
だから、ヨクを捨てて、人助けをして、ツツマシク?暮らさなきゃいけないんだって……

無理だよね、そんなの。

だってさ。元々何も持ってないんだよ。
それでどうやって、ツツマシクやっていくのさ。
この年になって、傭兵団に入れてもらって、それでやっとまともにご飯が食べられてるのに。

傭兵暮らしは大変だよ。でも、戦ったらお金がもらえて、食事が食べられる。
運が良ければ、襲った人の財産だってぼくらのものだ。
うん、街攻めのときにね。依頼主が良いって言ったら、なんでも奪っていい……。

悪いことだとは、思わないな。
だって、街に住んでるふつうの人は、これまで二十年だか三十年だか、ぬくぬく暮らしていたんでしょ?
ぼくがこれまで大変な暮らしをしてた分、交代したっていいんじゃない?

ぼくは今が良いとき。奪われた分、奪って暮らして構わないんだ。
それが呪いだったら、これまで呪われてなかった人たちも、呪われてしまえばいいと思うよ。

生まれつきの呪い?
どうだろ。それってゲンザイってやつ?
ちがうの?