RECORD
Eno.367 フィリア・バルナルスの記録
『天津風 ⅩⅢ』
―― 結果は惨敗だった。
相手はP3 E-Cat。手も足も出ず、完膚なきまでに叩きのめされた。
それこそ、タルタニアは自分にサヴァジャーになることを諦めろと突きつけようとしたのかと疑うくらいに。
圧倒的なまでの力量と才能の差を思い知らされて帰ることになった。
試験官はこう言った。
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自分はそうじゃない。才能なんてなく、足掻いて藻掻いて、ようやく戦えるようになった弱者。
人一倍努力したところで舞台には立てず、蹴りだされて終わり。
サヴァジャーになるための登竜門すら潜ることのできない、か弱い草食動物。
いくら肉体や技術を鍛えたところで、持っている武器が違う。
こちらは安物のナイフが精いっぱいで、向こうは鍛え上げられた名刀を持ってくる。
この武器の差を、努力だけで埋めようなど無謀だったのだ。
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共鳴型ランク1。きっとここの人たちであれば、よく頑張ったと頭を撫でてくれるのだろう。
挫折し、他の道を歩むことだって悪いことではない。むしろ多くの人がそのような経験をし、別の道へと歩む。
だけど、どうしても。諦めたくないと、その道を拒む自分がいる。
理性は諦めようと諭してくるのに、感情がそれを拒む。






渡されたものは、1枚のチケットと地図。
指定された時間は21時だった。
相手はP3 E-Cat。手も足も出ず、完膚なきまでに叩きのめされた。
それこそ、タルタニアは自分にサヴァジャーになることを諦めろと突きつけようとしたのかと疑うくらいに。
圧倒的なまでの力量と才能の差を思い知らされて帰ることになった。
試験官はこう言った。
「あなたは随分とお辛そうに戦いますね。
それでは、あなたの才能に、力に不誠実ですよ」

フィリア
(……そりゃ、力があって勝てんなら楽しいだろーよ)
自分はそうじゃない。才能なんてなく、足掻いて藻掻いて、ようやく戦えるようになった弱者。
人一倍努力したところで舞台には立てず、蹴りだされて終わり。
サヴァジャーになるための登竜門すら潜ることのできない、か弱い草食動物。
いくら肉体や技術を鍛えたところで、持っている武器が違う。
こちらは安物のナイフが精いっぱいで、向こうは鍛え上げられた名刀を持ってくる。
この武器の差を、努力だけで埋めようなど無謀だったのだ。
「……大丈夫?」

フィリア
「どうってことねぇよ、このくれぇ……」
「でも、凄く辛そうっていうか、その……」
「サヴァジャーになろうとするの、やめようとするんじゃないかって……」

「…………」
共鳴型ランク1。きっとここの人たちであれば、よく頑張ったと頭を撫でてくれるのだろう。
挫折し、他の道を歩むことだって悪いことではない。むしろ多くの人がそのような経験をし、別の道へと歩む。
だけど、どうしても。諦めたくないと、その道を拒む自分がいる。
理性は諦めようと諭してくるのに、感情がそれを拒む。

タルタニア
「んむ、ここにいたかフィリア。その様子だと惨敗だったようだな」

フィリア
「…………」

フィリア
「…………俺、向いてねぇのかな、やっぱり……」

タルタニア
「向いていないだろうな。その野性では」

タルタニア
「だが、お前の問題はそこではない。
そしてその問題は、我々がいくら指摘したところで気づけないだろう」

タルタニア
「だから次はこれを持ってここに行け。経費は私が出しておいてやる」
渡されたものは、1枚のチケットと地図。
指定された時間は21時だった。