RECORD

Eno.307 ルカ&ファーディの記録

+ 返事の手紙

 部屋のポストに入った手紙を手に取る。
 しっかり書かれた手紙に、少しだけ頬を掻いた。
 

『ルカ君 へ

 お返事ありがとうございます。
 狭い拙宅での小さな飲み会でした。

 必要とあれば、日時が決まり次第お邪魔させて頂きますメッセージでお出迎えロールをくだされば行きます


 ファーディ君へ

 こう見えて仲間は大切にする方です。

 (嫌がらせのように数式が書き殴られている)
 (今宵の数式は波動方程式です)
 (感情を書くのが下手なだけで、説明解説ならいくらでも書けるタイプだった)

 お手紙のお返事は不要です。
 続きはお邪魔した時にでも。

 聴劣化』


 やはり、文章は簡素だった。数式の部分を除いては。
 書面だと口下手なのは、あながち間違ってはいない。

 だって、口で言うことはすぐ消えてしまっても、文字はどうしても残ってしまうのだから。
 あまり適当なことを書けないのである。