RECORD

Eno.220 モルドの記録

二人の時間 11

「闘技って、けっこう大きな怪我をするのね」

「う、うん。……来てたんだ」

「えぇ、見に行ったわ。
 腕を斬りつけられていたけれど、大丈夫?」

「平気だよ。ほら、治してもらいました」

「それでも、痛かったでしょうに」

「そこは闘技者同士ならお互いさまですし、
 痛みで足がすくまないよう、慣れていかないと」

「わかった。でも、無理はしないでね」

「はぁい。……それより。
 怖くは、ならなかった? 僕のこと」

「……モルド、ちょっとしゃがんで」

「え? こうですか?」

「べつに怖くないわ(づん)」

「ヴッ! どうして眉間をつつくのぉ」

「こんなあなたのどこが怖いと言うのかしら(ぐぐぐ…)」

「ンゥ~~~」

「そもそも、最初にあなたをここに行かせたのは私よ。
 心配はするけれど、強くなることは応援してるわ」

「そっか。なら心配させないくらい、強くなります」

「心配はさせなさい」

「えへへ、そうだね。
 ……ところでいつまで眉間を」

「私の気がすむまで(ぐりぐり…)」

「ンゥ~~~」


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モルド
この先も↓に頭が上がる日はこない。

マギー
怖いのは↑が傍からいなくなること。