RECORD

Eno.147 <白梟>の記録

蒼星

星が見える。
蒼く瞬く星が。

意識は冴えている。少し前よりもはっきりと。
視線を向ける。物が二つに分かれた。
鋭利な刃物で斬られたような、綺麗な断面。

「しまった。またやってしまった」



パチンと指を鳴らして修復魔法で元通りに。
気を抜くとこうだ。
なかなか上手くいかない。
物だからまだ良い。人ではないから。
まだどうにかなっている。まだ大丈夫。

深い溜息を吐いて、目頭を押さえる。
人に向けてはならない。
娘にも。息子達にも。友人や知人らにも。
出来るなら皆にバレずにありたい。

しかし、娘には話そう。今後も共に生活をしていくのだ。
話さなければ、いけない。

──彼女にだけは。
…嫌われたくはないな。