RECORD

Eno.39 ウィーウムの記録


顔はそれほど似ていないけれど、
私の髪の色は母譲りだ。
だから母が違う兄とは似ていなかったし、
年が離れていたせいもあって、
兄は私にあまり興味がなかったのだと思う。

好かれていないと感じていたし、
私も兄を遠い人だと思っていた。
もっと話すべきだったと、後悔している。


母は……
心無い賊に息子を奪われた悲劇のひとになったか。
それとも、反逆者を産んだとして……処刑されたか。
あの後どうしているか、ただ気がかりだ。

私を愛してくれていたのに、
私のせいで酷い目にあっているかもしれない母を。
そして、私と同じ目を持つ兄のことを……

鏡に映る顔を見るたび、思い出している。