RECORD

Eno.435 古部詩カタリの記録

無題

火よ
骸の地に何を見る
雄々しくも陽に還り、諸行無常を口にする
陽よ
黒き土に未だ募る
雄弁に下々に語れど、無情の風吹きすさび

嗚呼、日よ 日々よ

見境無く往来を焦がしては
何ゆえ個の憂いを求めるか
火に焼いた縁は糸の残骸で
陽に焦がれた手に指は無く

夏草焦がし、仰ぎ見るは
兵共の夢の跡

瞬く間に塵となりし陽炎は、かつて目前の人の影