RECORD

Eno.18 マネス・ミダスの記録

嫉妬

『そう。
 私以外の誰かが、彼を理解すると思っていた』

『800年の孤独。
 そして私が寄り添えてたのは、わずか30年ちょっと』

『ノヌムルアが大きくなる時までいられたのは、よかったけど』

『……ふふ、こうして、化けて出る程度には、好きよ』

『でも、それもいい。
 あとは、彼が前を向いて歩いてくれれば、それでいいの』

『それをさせた、あの子にはちょっと、やっぱり。
 ……うん』

『嫉妬するけど、ね』