RECORD

Eno.367 フィリア・バルナルスの記録

日記32

さて。あのボケカスドアホの3択の代替案。それを1つ1つを見ていこう。

■吸血鬼化
シアーナより提案。おすすめしないとのこと。
吸血鬼の眷属になったり、血を吸ったりして生きることになるらしい。
後で雑貨屋の本を漁ったところ、太陽の光を浴びれないとか、銀が苦手とか、いろいろ弱点があるらしい。
ダメでは??? 制約が多すぎて頭痛くなりそう。
あと人の眷属になるとかシオンが絶対妬く。しかも試合出れないだろこれ。

限りなく優先度の低い採用案。


■怪人手術
そもそも怪人ってなに???
手術できる人が行方不明らしいから、
そもそも採用したところでどうにもなんねぇ。却下。



■身体を機械に移す
カミツレ案。高くともできるだけ人らしいものを選びな、というアドバイス。
俺の世界にそういう技術は聞いたことないが?
あと異世界で仮にやってもらったとしても、自世界でメンテナンスできなけりゃ終わりだろ。
というかサヴァジャーとして生きれんのかこれ?
 ってことで却下。非現実的要素が多い。


■死ぬより痛い激痛を耐えきれなかったら廃人になる方法
バカタレ。痛みにより野性が暴走して戻ってこれなくなる。
そんなに耐久値高くない。却下。



■条件満たせなければ身体から色んなものを垂れ流すことになる代物のお酒
(神クラスでも泥酔させてやる!!がコンセプトのお酒。生命力と魔力と神気のようなものをぶち込める。最高水準まで込めて飲んだら許容オーバーさせて泥酔に近いものにさせる代物)
バカタレ2号。
レナータかタルタニアさんじゃないと無理。


■動死体
キョンシー。道士と呼ばれる術師の掛ける術で、意思がないものが殆ど。
アウト。却下。シオン提案の神になるただしブラック業務以下の案件。



うーーーん。分かってたけどバカみたいな案ばっかり!!

むしろ不採用とはいえ、選択肢がここまで与えられるとは思ってもなかったわけだけど。
ここから去るまでに1つ、第四の選択肢ができればいいなって思ってたら、なんか第十の選択肢くらいまで増えた。そんなことある?

さて。昨日聞き込みしてまとめた選択肢のリストの内、2つ丸がついている。
真面目に採用できるものだ。


■不老不死の薬
双剣使いの人からの提案。一度彼女の世界に行く必要はあるし、薬は試験段階。
博打もいいところだけど、今のところ被検体は目立った副作用等は出ていないらしい。
ちゃんと調整して、投与する人に合わせるらしいが、異世界人だと難しいかもしれない、とは聞いた。

とはいえ、十分採用圏内ではある。
…………不老『不死』なのは困るな。


■呪い(一蓮托生の呪い、相手が死ぬまで寿命が伸びるけど、相手が死ねば自分も死ぬ)
一番現実的、かつリスクも少なく理想的な方法だと思う。
テンタティブの寿命と自分の寿命が等しくなる代わりに、どちらかが死ねばどちらとも死ぬという呪い。
後追い、という選択肢を出してくるんだから、死んだそのときは一緒に死んで(はぁと)、も通用すると思うし……

自分が耐えられないのは、あの人が自分が死んでより苦しむことになること。
死よりも辛い状況に置き去りにしたくないだけ。
自分自身も不老長寿を望むのではない。彼と同じ時を生きることを望むのだから。
それこそ、お互いに満足できるまで生きて一緒に生に別れを告げる、でも構わないと思う。死ねない、という選択肢は流石に恐ろしいから。

あとこれを使えば無理しようもんならこっちも死ぬぞって脅しに使えそう。


これを使って、私の世界に逃げて来てもらって。
世界は危険でいっぱいだけど、50年が寿命の世界。あちこち転々としていれば、すぐさま時が流れて人々の記憶から消え失せる。
異物が2つ。もしも長く生きられるなら、ちょっとやってみたいこともあって。

案外、悪くないと思うんだよ。