RECORD

Eno.132 フィコ・エルバの記録

昼前



夜を越す日課の後。

かたい靴音と煙を引き連れ、黒尽くめが扉を開けた。



旗を定位置。
開けっ放しだった窓に寄り、
煙のもとを吸い切ってしまって。

窓帷を半ばまで引き音を遮った。吹く風はどこか湿っぽい。



打鍵音。



閉じる音。

燐寸。吐息。
再び漂う煙臭さ。


重なる封は切られていない。