RECORD

Eno.50 Liber·O·Igreedの記録

綺麗に折り畳まれた手紙

 
小さく質素な手紙が届く。
特殊加工してあるのか、直筆文字がそのまま書かれていて。
開くと仄かに柑橘の香り。

“無事に着いてよかった。
俺もまだ喉が枯れてるし、腰もやっちゃったんだ。
乱暴に扱ってくれるトモダチがいてよかったね?
ちょっとはマトモになるんじゃない、なんて。

そっか、蝉の鳴き声も聞こえないんだ。
いつかリベルと一緒に聞きたいな。虫の声とか、雨の音とかさ。
あげた石でちょっとはひんやりしてくれたらいいな。

お前がバカなのはいつものことでしょ。
それでも好きだけどね。

火葬みたいな…ああ、お焚き上げってやつだね。
煙を身体に浴びたらその部分に想いが宿るとか聞くけど。
でも三日は長くない?
沢山私物が残ってたんだね、トモダチの好きだった人って。

トモダチの方はよく知らないけど、お前案外身体弱かったりしそうだし。
ただ、まあ、お前がいない間、雨が降りそうで。ちょっとヤバかった。
早く帰って来て…欲しい。

             アンバー”