RECORD

Eno.50 Liber·O·Igreedの記録

「………」



「ずっと眺めてるな。その手紙」



「まあ、ね」


「早く帰ってきて欲しいって、言われたらさあ」



「悪かったな。手伝わせて」



「いいよ。僕が提案したことだし」


「というか、これ二人じゃなかったら無理すぎるって」



「交代で風呂に行って、交代で寝て……」


「暑いんだから帰って寝ていいのに、戻ってくるもんな」



「それは君もだろ」


「仕事溜めてるんだろうから、やって来なって言ってんのに」



「俺は俺の為にやってるんだ」


「お前が意地張ってるんだろ」



「張ってませーん」


「単に、君との時間を大事にしたかったんだよ」



「……お前、本当にアレでいいのか?」


「仲間に言って、ロクな学もない違法クローンも見つけたが」


「そこまでする必要はあるのか?」



「あるよ」


「そうじゃないと、うちの国は僕の大事な人を連れ去ってしまう」


「そういう奴らじゃん?」



「……何も否定できないのが辛い所だな」



「そうだろ?」


「会えなくなるワケじゃないんだし。
 君が会いに来るのは大歓迎さ」



「………それなら、後は俺たちに任せておけ。
 先に帰ってていいぞ」



「え? けど、まだちょっとあるよ?」



「あと少しだ。そう長くはない。
 片付けもウッドカットの仲間に任せる」


「早く帰ってきて欲しいんだろ?」



「…………」


「また後でね」



「ああ。またな」