RECORD

Eno.147 <白梟>の記録

自己

解らない。
己は何か。誰か。
此処は何処だったか。
解らなくなる頻度も時間も増えた。
ただ。大切な子を悲しませたくなかったから。
苦しませたくなかったから。
辛い思いをさせたくなかったから。

何処に居ても、光が眩しい。
明るい。苦しい。
暗がりを求めて彷徨う。
此処は何処だろう。

──ぱしゃり。
足に打つ感触。断続的。
潮の香。


暗がりへ。昏がりへ。
とぷん。

波に消えた。