RECORD

Eno.147 <白梟>の記録

変化

明かりが無くとも充分に周囲を見られる程視界が明るい。

鏡を見る。

「あは、は。そうか、僕だとこうなるんだ」



笑みを浮かべる。
様変わり…とまではいかないが、それでも確かに以前と違う。
毛先が蒼い。目も多少蒼に染まっている。

…でも、良いじゃないか。
これで少しは同じになれたから。

「ふふ。これ、見たらきっと皆驚くだろうな」



嬉しい。楽しい。
自然と笑みが溺れる。
元々自分が嫌いだった。
髪の色も。目の色も。全部。全部。

『綺麗』に憧れた。
オリーブ生と平和が羨ましかった。
自分は変わりたかった。
だから。

──これで良い。これで良かった。これが良い。
娘はどう思っているのかな。気にはなるけど。
嫌われないなら、それで。

大丈夫。もう自分は見失わないから。
もう彼女を独りにはさせないとも。

辛い期間を乗り越えれば。
案外大したことは無くて。
なんだ、自分はこんな事で苦しんでいたのかと。
笑い飛ばせるくらいには。生きるのがマシになった。

少しだけ、息がしやすい。