RECORD

Eno.307 ルカ&ファーディの記録

復調

食事をきちんととれるようになった。
よく眠れる……のは、元からか。
ファーディが僕を強制的に眠らせられるから、一つになってから睡眠には困ったことがない。

とにかくファーディがありとあらゆる手で僕を元気づけようとしていて、
それが分かって癒された部分も結構ある気がする。
……僕は存外甘やかされるのが好きなんだろうか?
好きなのはいいとして、ひとに寄りかかることを癖にしないようには気をつけたいな。

さて、これなら闘技にも問題なく出られそうだ。
変わったことと言えば、斬首剣エクセキューターを握って振る時の心構え。
闘技でなら実際に殺さずに済む事実は、僕に安堵のようなものをくれる。

◆◆◆

やっとルカの見せる笑顔が自然なものになった気がする。
色々やってみたうちのどれが効いたのか、
それとも何も効かねェまま自然に調子が戻ったのはわかんねぇが、まあそこは何でもいい。
ただ何かしら力になれたンなら嬉しいな。
不得手通り越して拷問にちけえチェスとかやった甲斐もあったってもんだ。

……頭を使う遊戯はほとんどルカに勝てねェんだよな。大体ボロ負けだ。
体を使う遊び……それこそ闘技とかもルカとやりてえ! 畜生!

だが色々無茶が効く合成モンスターの体でも、二つに分かれることは不可能だった。
正確には生きた体をもう一つ生み出すことができない。
俺の憑依能力は死体は専門外だから、ルカとファーディに分かれるのも必然無理になる。

同じ体にいることをそこまで不便に思ったこともねェが、
人手が増えた方がいい場合……病気になった時なんかを考えるとそれぞれに肉体があるのも便利だと思う。
元気な方が看病したりできるわけだ。

あと闘技とかできるし。お互いの顔を見ながら話をできるし。握手や抱擁だってできる。
……触れ合って体の温もりを分かち合えんのは正直羨ましい、な。