RECORD

Eno.367 フィリア・バルナルスの記録

幕間Ⅲ

レナータ
「……高体温症とは、また珍しいですね」


レナータ
「スドナセルニア地方って、真夏でも20度、猛暑日と言われるとんでもないほど暑い日でも25度が精々。
 この症状が出るには30度以上の環境がまず前提になってきます」


レナータ
「そして、水属性か風属性であることも条件。
 気温が高いプロアスタル地方出身の方であれば、高温に慣れているため発症しない」


レナータ
「逆に、ジャニアス地方など寒冷地帯出身の方であれば、
 スドナセルニア地方でも環境に適応できずに発症することはありますが……」



レナータ
「まあ、つまり」


レナータ
スドナセルニア地方の方、そもそもこの病名すら知らないんですよね。
 この地方から出ない限り発症し得ないので



レナータ
「しかも、低体温症はエネルギーを温存し、体温が下がらないようにと
 冬眠に近い状態になるのですが……」


レナータ
「高体温症は、熱を下げるために逆に動くのですよ。困ったことに。
 野生が命の危機を察してエネルギーを使おうと誤作動している、だとか。
 熱暴走と同じだ、だとか。説は色々あるのですけどはっきりは分かっておりません」


レナータ
「中にはそれを高揚だとか好調だとかと勘違いする人もいるのですよ。
 よくあるではないですか、身体が熱くなって力が湧いてくる! って。
 あれと勘違いするバカタレが一定数います


レナータ
「あとは……水属性は冷やせば体温が下がるのですが……
 風属性って、風で放熱させないと体温下がらないのですよね。それもトラップだと言われています」





レナータ
「総評」


レナータ
「シーラン様は今すぐ
 私の土属性ヘビ型のかば焼きを返せ」