RECORD
Eno.147 <白梟>の記録
区切
フラウィウスに来て様々な出来事があった。
ここで一つ、纏めておこうと思う。
まず一つ。
義理の娘が出来た。
名をスシ…の方ではない方が良いのか。
角村数祇という名の十代前半頃の女の子。
見た目も中身も人間のようだがどうやら人ならざる者らしい。
だから今以上に成長はしないのだと。
彼女と違い私は人間だ。
先祖が神だという事以外は多少特殊な体質を持っているだけの。
薄まったその神の権能は『才能』や『体質』という形で
我々、ミネルヴァの血族の中に宿っている。
…という話は置いておいて。
私は彼女を独りにはさせたくなかった。
娘は描いた花の花言葉を用いて自身にも、
他者にも何かしらの影響を与える事が出来るらしい。
だから、花言葉で不老不死にして貰ったのだ。
後悔はない。一つも。
幼い彼女を遺して死ぬ方が余程後悔すると思ったから。
彼女は私の世界に共に来て貰う事になっている。
其方で正式に養子として迎える予定だ。
名前も、元のカドムラから私の家の名前になる。
それには既に彼女本人から了承を得ている為問題はない。
これからも良好な関係を築いて行けるように頑張らないとな。
二つ目。
私を父と慕う者が出来た。
彼らは養子としては迎え入れない為、
ただの疑似家族のような関係性のままだろう。
まぁそれでも、あれだけ慕われるというのも…悪くはない。
彼らも立派な私の「子ども達」だ。
懸念点があるとすれば、ニーズヘッグの問題が解決していない所だろうか。
現状私に打つ手が…ない訳ではないが。
あの手紙を信用して良いものか否か。
ともあれ、引き続きあの子は見ないといけないな。
三つ目。
これが一番大きい事柄かもしれない。
私は異能と呼ばれる特殊な力を得た。
ハヤト…空木颯斗という異能者から、星の欠片を貰って。
彼の宿す星は青星。天狼星。
その欠片を飲んだのが切欠だ。
上手く適合出来なければ化け物になっていたらしい。幸い適合したから良かったものの。
その後は兎に角苦しかった。力の制御もそうだし、
自分が何者か解らなくなるあの感覚。
あれはもう二度と体験したくはない。
力を使えば使う程、制御も出来るようになったし、何より。
楽しかった。
面白いように物が斬れる。人も斬れる。
しかしまさか、異能の影響が私自身にも現れるとは思わなかった。
毛先と目が蒼く染まったのは、星の影響だ。
けれどそれも良しと思った。
あの子と同じ色を宿せて嬉しかったんだ。
同じ星を宿した者同士。
あの子が天狼星ならば私は連星。
彼曰く、シリウスという星は連星らしい。
お似合いじゃないか。白色矮星。
既に死んでいる星。停滞してしまった星。
私の時はもう止まっているのだから。
書く事はこれくらいで良いだろう。
以上を以てこの世界であった事の纏めとする。
Ash Minerva
ここで一つ、纏めておこうと思う。
まず一つ。
義理の娘が出来た。
名をスシ…の方ではない方が良いのか。
角村数祇という名の十代前半頃の女の子。
見た目も中身も人間のようだがどうやら人ならざる者らしい。
だから今以上に成長はしないのだと。
彼女と違い私は人間だ。
先祖が神だという事以外は多少特殊な体質を持っているだけの。
薄まったその神の権能は『才能』や『体質』という形で
我々、ミネルヴァの血族の中に宿っている。
…という話は置いておいて。
私は彼女を独りにはさせたくなかった。
娘は描いた花の花言葉を用いて自身にも、
他者にも何かしらの影響を与える事が出来るらしい。
だから、花言葉で不老不死にして貰ったのだ。
後悔はない。一つも。
幼い彼女を遺して死ぬ方が余程後悔すると思ったから。
彼女は私の世界に共に来て貰う事になっている。
其方で正式に養子として迎える予定だ。
名前も、元のカドムラから私の家の名前になる。
それには既に彼女本人から了承を得ている為問題はない。
これからも良好な関係を築いて行けるように頑張らないとな。
二つ目。
私を父と慕う者が出来た。
彼らは養子としては迎え入れない為、
ただの疑似家族のような関係性のままだろう。
まぁそれでも、あれだけ慕われるというのも…悪くはない。
彼らも立派な私の「子ども達」だ。
懸念点があるとすれば、ニーズヘッグの問題が解決していない所だろうか。
現状私に打つ手が…ない訳ではないが。
あの手紙を信用して良いものか否か。
ともあれ、引き続きあの子は見ないといけないな。
三つ目。
これが一番大きい事柄かもしれない。
私は異能と呼ばれる特殊な力を得た。
ハヤト…空木颯斗という異能者から、星の欠片を貰って。
彼の宿す星は青星。天狼星。
その欠片を飲んだのが切欠だ。
上手く適合出来なければ化け物になっていたらしい。幸い適合したから良かったものの。
その後は兎に角苦しかった。力の制御もそうだし、
自分が何者か解らなくなるあの感覚。
あれはもう二度と体験したくはない。
力を使えば使う程、制御も出来るようになったし、何より。
楽しかった。
面白いように物が斬れる。人も斬れる。
しかしまさか、異能の影響が私自身にも現れるとは思わなかった。
毛先と目が蒼く染まったのは、星の影響だ。
けれどそれも良しと思った。
あの子と同じ色を宿せて嬉しかったんだ。
同じ星を宿した者同士。
あの子が天狼星ならば私は連星。
彼曰く、シリウスという星は連星らしい。
お似合いじゃないか。白色矮星。
既に死んでいる星。停滞してしまった星。
私の時はもう止まっているのだから。
書く事はこれくらいで良いだろう。
以上を以てこの世界であった事の纏めとする。
Ash Minerva