RECORD
Eno.367 フィリア・バルナルスの記録
『天津風 Ⅰ』
西暦2800年と少し。
この世界には、かつては何の力の持たない人間が暮らしていた。人間は優れた知恵を持っており、それを武器にすることで爪や牙を持つ野生動物を狩り、弱肉強食の理から外れた動物として君臨していた。
しかしある日、魚や虫といった生き物も含め、野生動物が急激に凶暴化・巨大化した。原因は今だに解明されておらず、解明する以上に野生動物への対抗策や生きる術の模索に力を注がれた。知恵だけでは対抗することができなかった人類は、今では世界で約3憶人ほどしかいない。
そうして人間は世界に順応できず、野生動物に淘汰され恰好の餌食となったのか、というとそうではなかった。彼らは野生動物の本能や能力を身体に取り込み、彼らの持つ武器と同じものを手にした。そうして彼らはかつての文明をほんの少しだけ残しながら、現代では考えられない形で再度繁栄したのだった。
野性の本能を力として、時に仲間同士で競い合い、時に野生動物に立ち向かう。それは動物の身体能力だけではなく、炎や水といった魔法のような力も持っていた。その力を『野性』と、そして身体に内包される野性を利用して闘う者たちのことを、この世界では『サヴァジャー』と呼んだ。


「うぉおおおおおおフィリアちゃーん!」
「今日も君に会いに来たよぉ~!」
「いけーっ やれーっ フィリアたーん!」



さて。本来はウサギとカラスの旅路の物語。
その物語に出てくる、もう一人のウサギの話をここで語るとしようか。
この世界には、かつては何の力の持たない人間が暮らしていた。人間は優れた知恵を持っており、それを武器にすることで爪や牙を持つ野生動物を狩り、弱肉強食の理から外れた動物として君臨していた。
しかしある日、魚や虫といった生き物も含め、野生動物が急激に凶暴化・巨大化した。原因は今だに解明されておらず、解明する以上に野生動物への対抗策や生きる術の模索に力を注がれた。知恵だけでは対抗することができなかった人類は、今では世界で約3憶人ほどしかいない。
そうして人間は世界に順応できず、野生動物に淘汰され恰好の餌食となったのか、というとそうではなかった。彼らは野生動物の本能や能力を身体に取り込み、彼らの持つ武器と同じものを手にした。そうして彼らはかつての文明をほんの少しだけ残しながら、現代では考えられない形で再度繁栄したのだった。
野性の本能を力として、時に仲間同士で競い合い、時に野生動物に立ち向かう。それは動物の身体能力だけではなく、炎や水といった魔法のような力も持っていた。その力を『野性』と、そして身体に内包される野性を利用して闘う者たちのことを、この世界では『サヴァジャー』と呼んだ。

フィリア
「やっほ~みんなぁ~!
あたしに会いに来てくれたのぉ? フィリアちゃん嬉し~!」

フィリア
「今日も皆の声援を浴びて、がんばっちゃいまーす!
だからぁ、いっぱいいっぱいいーっぱい! 応援してねぇ~!」
「うぉおおおおおおフィリアちゃーん!」
「今日も君に会いに来たよぉ~!」
「いけーっ やれーっ フィリアたーん!」

フィリア
「きゃはっ 対戦者もぉ……
ヴィーナス杯の決勝戦、楽しんでいこーねっ!」

フィリア
「―― 勝つのは俺だけどなぁ!!」

さて。本来はウサギとカラスの旅路の物語。
その物語に出てくる、もう一人のウサギの話をここで語るとしようか。