RECORD

Eno.792 ウィンデルの記録

※とある日誌の一文※

◯月✕日 
次に頃合いになるホムンクルスのフラスコにちょうどいい人間がいた。
隣町の郵便屋の青年だ。アレは快活でいい。
新しい我が子・・・の容れ物として良い道具になりそうだ。

◯月□日
アレが手に入った。
少しずつ壊していってやろうね。
切り落とすのが好みだろうか、殴るのが好みだろうか。どう泣いてくれるだろうか。
ホムンクルス作りも楽しくて仕方がないが、このフラスコ作りの段階も堪らなく好きだ。
フラスコに心は不要だから、仕方ないよな。

△月✕日
なかなか壊れない。
なら、あれを試そう。
楽しみだ。

△月▽日
あれを試すとすぐに壊れた。
早速頭部を切り離してホムンクルスを移植する。
今回はこのホムンクルスにもフラスコ作りを見せていたから、どうなるか楽しみだ。
自分のが作られていく様はきちんと見学させておかないとだからね。
随分怯えていたから、服従させるのに都合が良い。
なあ、我が子よ?

△月□日
あの郵便屋のような軽快な動きからは程遠いもたついた動き。
何処まで調整できるだろうか。
今日は初めて餌を与えてやった。
こいつのフラスコの精神はこれで壊れたが、味を訊けば「yummy」とのこと。
よかったなぁ、それはお前のフラスコの家族の肉だよ

□月◯日
yummyには「掃除」と「片付け」を命じている。
きちんということをきく良い子だ。
だったのだが、昨日何もない所に話しかけていた。
躾をするとすぐに服従したが、曰く、ソトガワノヒトなる者に話し掛けていたとのこと。
まだあの男の精神が残っていたか?
だとすれば、yummyは失敗作だ
明日にでも解剖しよう。



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あいつがいない、何処へ逃げた?