RECORD

Eno.220 モルドの記録

二人の時間 24

「ここでの稼ぎ、金貨にかえてきました~!」

「まぁ、袋いっぱい。たくさん頑張ったわね」

「ここから両替の手数料もかかるけど、
 次の生活に向けて、余裕ができるはずだよ」

「本当にお疲れさま。ご褒美をあげましょうか」

「ご褒美?」

「えぇ。何がいい?」

「……、何でもいい?」

「……、そうね。あなたになら、何でも」

「じゃあ……」


・ ・ ・

「えへへ~」
「頭を撫でるだけでよかったの?」

「うん。こういうの、無かったから」

「そういえば孤児院の先生たちは、
 あまりこういうこと、しなかったわね」

「あはは、たくさん子供がいたもの。
 食べさせていくだけで手一杯だよ」

「私は、あなたに撫でてもらえていたけれど」

「昔は、お兄さんぶりたかったのです……」

「いつからか、撫でてくれなくなったわね」

「きみのほうがしっかりしてると、
 気付いてしまったからです……」

「今もそう思ってる?」

「そうじゃないところもあるなぁ、
 って、最近気付いてきたところ」

「その通り。……あとで私も撫でてね」
「いいよぉ~」


───────────────────────────

モルド
少女へのお嬢様扱いがだいぶ抜けてきた。

マギー
素直な甘え方ができるようになってきた。