RECORD

Eno.220 モルドの記録

二人の時間 26

「マギーちゃんっ。わ、渡すものが、あります」

「あら、かしこまっちゃって。なぁに?」

「これ!」

「……きれいな懐中時計。
 可愛らしいお花まで……」

「えへへ、プレゼント。お友達に相談に
 乗ってもらってね、時計と、お花にしたんだ」

「…………」

「日頃の感謝の気持ちです。
 僕と一緒にいてくれて、ありがとう」

「もう、それはこっちの言葉なのに。
 ……ありがとう、モルド。私、決めたわ」

「うん」

「私も協会で働く」

「…………うん?」

「事務仕事のほうでね」

「た、確かにそういう募集もあるけど」

「だから、必要なことを覚えるために、
 学校へ行かせてもらっても、いい?」

「アッ、そういうこと!? もちろんいいよ!
 お勉強を楽しむだけでもいいんだけど……」

「やっぱり目的はほしいわよ。私だって、
 私のお金で、あなたにプレゼントを贈りたい」

「僕に?」

「そうよ。そのためにまだしばらく、
 あなたに負担をかけてしまうけれど」

「そこは気にしなくていいのに~」

「私も、自分の力で歩いていくの」

「…………」

「もう、大丈夫だから」

「……困った時は、頼ってくれる?」

「それはもちろん。
 私だって、あなたのお勉強を見てあげるもの」

「そ、それはそう! 今後もお世話になりますぅ……」

「ふふふ。お互いにね」


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モルド
初めてちゃんとしたプレゼントをあげたので、
めちゃくちゃ悩んだしめちゃくちゃ緊張した。

マギー
小さい頃もらった石ころなどもプレゼントに
カウントしてるので別に初めてと思ってない。