RECORD
Eno.10 クロの記録
××月◯◯日
瓦礫と化した建物に燻る残火、鼻につく硝煙の臭い、間違いない。
ここは、自分がフラウィウスへ行く前に立っていた戦場だ。
あの時耳にした様々な音を思い出す。
鳴り響く銃声、耳をつんざくような破裂音、敵か仲間かも分からない悲鳴。
ありとあらゆる音が鳴っていたのに、今はそれが聞こえない。
あの戦闘はどうなったのか?勝ったのか、それとも負けたのか。
状況も把握できないまま、物陰に隠れながら俺は静かに周囲を探索した。
乾ききってない血痕や、数時間前までは生きていたであろう者。
広くないエリアの事を考えると、連日戦っていたとは考えにくい。
だとすると、俺が飛ばされてから、あまり時間は経ってないのだろうか。
そうだとすれば、近くにまだ野営地があるかもしれない。
そこに行けば、生き残った仲間達がまだいる可能性がある。
……見たくないクソ野郎もいるかも知れないが、ここに居てもどうしようもない。
フラウィウスから持ち帰った荷物もちゃんとある。
急いで向かおう。拠点に引き上げてしまう前に。
丸められた紙切れ2
××月◯◯日
瓦礫と化した建物に燻る残火、鼻につく硝煙の臭い、間違いない。
ここは、自分がフラウィウスへ行く前に立っていた戦場だ。
あの時耳にした様々な音を思い出す。
鳴り響く銃声、耳をつんざくような破裂音、敵か仲間かも分からない悲鳴。
ありとあらゆる音が鳴っていたのに、今はそれが聞こえない。
あの戦闘はどうなったのか?勝ったのか、それとも負けたのか。
状況も把握できないまま、物陰に隠れながら俺は静かに周囲を探索した。
乾ききってない血痕や、数時間前までは生きていたであろう者。
広くないエリアの事を考えると、連日戦っていたとは考えにくい。
だとすると、俺が飛ばされてから、あまり時間は経ってないのだろうか。
そうだとすれば、近くにまだ野営地があるかもしれない。
そこに行けば、生き残った仲間達がまだいる可能性がある。
……見たくないクソ野郎もいるかも知れないが、ここに居てもどうしようもない。
フラウィウスから持ち帰った荷物もちゃんとある。
急いで向かおう。拠点に引き上げてしまう前に。