RECORD

Eno.18 マネス・ミダスの記録

青の神と青の魔術師


青の神は、一人の青の魔術師を、己の使途として選びました。
無垢な青の魔術師は、青の神に愛でられて、しかし、ある程度の学びを得て、
人々を救うたびに出ました。

水が無き地には、星の声を聞き、雨を降らして。
ある時には白髪の君の力を借りて、大妖魔に支配された土地に星を堕とし、
その地を奪い返して。

妖魔によって凍り付いた土地を見れば、星の歌を響かせて、
雲を退かしては、暖かい陽を降らして。

青の神に選ばれた魔術師は、止まることなく、歩き続けていました。
人々を救い、しかし、決して表にとどまることを良しとせず。
弟子を取り、隠棲した青の魔術師。

そうして、救っていた中、
彼が初めて救った村に、一人の怪物がいたのです。

愛を知らなかった、怪物が。