RECORD

Eno.50 Liber·O·Igreedの記録


 いつも通りを振る舞ってるつもりだった。ただ、違和感はあったようで、ミカゼに何度か睨まれた。

 冬籠り中だったから、みんな節制してたし。僕もそれに乗っかって。
 自分の分の抑制剤を、こっそり倉庫に戻した。

 年若い子が注射に失敗するのがいつものことだから、ストックは何個あっても足りない。だから暫くはバレなかった。

 そんな時、ミカゼが出掛けてる中で。
 ミカゼの妹と兄が挨拶にやってきたのだ。雪の中、浮かれた調子でお腹に触れながら。

 頬が引き攣りそうになった。

 ただ、兄妹揃って市外に慣れてない様子で。
 特に妹は、正規の魔導クローンの顔に目が釘付けになっていた。

 チョロいな。
 そう思ったら、一つの考えが浮かんで。

 兄と離れた妹から、連絡先を交換した。