ENo.35
目覚めし元令嬢 アスィミ・マージナリア
Lv:2
WINS:8
CHEER:0
TOTAL PRIZE:
6,720
FAVORITE:
BATTLE LOG:
- 2024-01-13 13:28:51
- 2023-11-08 16:19:07
- 2023-10-21 15:46:07
- 2023-10-06 08:45:57
- 2023-10-05 19:16:13
- 2023-10-04 09:13:46
- 2023-10-02 00:48:15
- 2023-09-30 14:14:54
- 2023-09-30 05:28:41
- 2023-09-29 20:19:57
- 2023-09-29 19:47:46
- 2023-09-29 11:42:14
- 2023-09-29 01:35:25
- 2023-09-28 12:54:05
- 2023-09-27 16:00:30
- 2023-09-27 15:37:27
- 2023-09-27 11:04:38
- 2023-09-26 22:29:00
- 2023-09-26 17:11:09
- 2023-09-26 09:54:30
むかしむかし、あるところにタコの女の子がいました。
力がとても強い彼女のことを王子様は好きになれませんでした。彼はか弱く儚い子の方が好みでしたから。
そうして、愛は一方通行のまま長い時が過ぎ。
運命の相手を見つけた王子様は、女の子へいわれのない罪を被せました。
女の子は、深く冷たい海の底で気の遠くなるような時間眠ることとなったのです。
「――もう恋なんてコリゴリでっすわ〜〜〜!!!」
身長167cm、タコの少女。バリバリの武闘派。
婚約者だった王子にタイプではないからと切り捨てられ、永い時を海の底で眠って過ごす羽目になっていたが最近ついに目覚めた。
闘い大好き。
「汗水垂らして働く行為そのものを美としているというのなら。
ワタクシもわかる気はしますわね〜。
ワタクシだって、そういう暮らしに憧れていましたもの……今からなら沢山し放題ですけれど!」
実家から出ざるをえなかった元令嬢。切り分けたホタテを勢いよくフォークでぶっ刺した。
「……ま! ちゃんと注文して綺麗に席を使うのが一番まともな貢献でっすわね〜!
今日はチャーハンも頼んじまいますわよぉ!」
働き者な若者に思うところのある女。追加注文の構え。
「……そんなに身を粉にしていらっしゃるの? あの方」
厨房の方へ目をやり。
「何か深い事情でもお持ちなのかしら……」
ぽつり、独り言のように。
「山からいらっしゃってるの。それはそれで良いですわねぇ……。
ずっと海暮らしでしたし、ワタクシもいつか登頂してみたいでっすわ〜!」
ホタテを小さく切り分けつつ。
イラスト:錠剤様
PL:884(@hys_azucena)
NG:無し
PL:884(@hys_azucena)
NG:無し