RECORD

Eno.500 シルヴィア・ペルペトスの記録

ぼくのこれから進む道

このフラフィウスには、ぼくの望んでいるものがいくつもあった。

あらゆる武器の使い方を教えてくれるウェポンマスター
腕試しの相手をしてくれる剣闘士
尻尾を気に入ってくれたり、気軽に話せるお友達
一緒にご飯を分け合って食べる人
少し年上の、心許せる兎のお姉ちゃん
……候補の狼の男の子

でも、ずっと此処に居て良いわけじゃないから。

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『あ。そういやぁ…シルヴィは、
 セシルが元のとこに帰るってなったら一緒に行くの?』

『それならちゃんとセシルとお話して、一緒に行きたいって
 伝えといた方がいいんじゃないかなって思ってさ…
 いつの間にか帰っちゃってて、もう会えない!なんて寂しいでしょ。』

『あ~~~あと、もいっこ……シルヴィの方も、
 一族の人たち心配してたりしない?だいじょぶ?』

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今はまだ霧の中。
あの森とおなじように。

どこからも、呼ぶ声が聞こえないなら
ぼく自身の足で歩んでいくしかないんじゃないか。

村には、いつか戻ることになるけど。
少なくとも今はその時じゃない。

まだ、ぼく、強くなっていないから。